乳がんの再発 乳房再建術をするべきか

母の乳がんが再発しました。検診、精密検査、摘出手術、放射線治療、乳房再建術、術後の痛み、ホルモン療法。

乳房再建術をして良かったのだろうか。

乳房再建術をどうしようかと悩んでいる母に



一回の手術で、がんの切除と乳房再建術ができるのならば、

しかも今なら再建術に保険が効いて、月に限度額の約8万円でそんな手術ができるなら




やっておいた方がいいよと勧めてしまったこと。



良かったのだろうか。



母もどちらが良いか分からないから、私がそういうのならと再建術を決めました。





手術後、痛みで話すこともツラそうな母を見て、私はなんて無責任なことを言ってしまったのかと思いました。



手術が終わってからが、戦いでした。

がんを取れば終わりではなかった。



背中の筋肉を剥いで、胸に持ってきてるんです。


痛いに決まってる。



顔を見に行ったけど「帰っていいよ」と小さな声で言うのがやっとの母。


こんなに大変な手術だったなんて。



10日で退院できるって言われていて、前回の乳房温存術も入院は10日間だったから、同じようなものかと思っていたら、とてもそんな風ではなかった。







こんな大変な思いをして乳房再建術をして、もしまた反対側も乳がんになってしまったら、



もう一度自家組織での再建術なんて考えられない。


かといってインプラントにすると、何年後かにまたインプラントの取り替えの手術が必要だったりと大変だ。


それならいっそのこと、今回の手術も再建術をせずに、切除だけで良かったのではないか。





今回乳房再建術をしてしまったせいで、次にもう片方が乳がんになってしまったときも、再建術をするという選択しかなくなってしまったのではないか。



家族歴で乳がんはハイリスクです。


そして、片方の胸が2回も乳がんになっているのです。

残された方の胸も乳がんになるリスクは高いです。



どうすれば良かったのだろうか。





これから先、私自身が乳がんになる可能性も高い。


今後自分が乳がんになったとき、どうするか。




正直、今回の術後の母をみて、自分が乳がんになったら、再建術は無理だと思いました。






乳房再建術をされた方、今どうですか?


されなかった方はどうですか?



そういうことを聞ける場があればよかったなぁ。






母に申し訳ない。

手術後7日目

やっと1週間が過ぎました。


始めの頃の痛みよりはだいぶ良いですが、まだまだ痛みは強いようです。


特に脇の下。



ドレーンの残りの1本はまだ抜けず、シャワーに入れないので、身体を拭いて、頭を洗ってもらいました。



頭を洗ってもらうのは2日に1回です。




術後、便秘になり、食欲もあまりなく、病院の食事しか食べていなかったのですが、

今日は手術後初めて甘い物を食べました。

手術後3日目

痛みは前日よりは少しマシだけど、それでもかなりの痛みがあるようです。


少し散歩ができるようになりました。



顔色も少し良いようです。




小さい子がいるんだから、毎日来なくていいよと母は言いました。



でも、私には他に何もできないので。


洗濯物持って帰るよというけど、大丈夫と言っていました。

手術後2日目

やっと朝。

夜が長い。



トイレまで歩くのもやっとの状態。


背中の傷がとてつもなく痛い。


どうなるんだろう。




朝食も昼食も半分ほど食べるのがやっとだ。



しかし、看護師さんから動いた方が良いと言われ、がんばって少し病院内を歩いてみた。



テレビなど見る気分になれなかったのに、本当に動いたのが良かったようで、午後からはテレビでも見てみようかという気持ちになれた。


痛みはかなりあるが、昨日よりは少しマシになった。



と母は言っていました。



何もしてあげられなくて、ごめんね。

手術後1日

やっと朝になったと言っていました。


母は痛みで全く動けません。


手術後からだんだん麻酔が切れて、痛みが増してきて


抗生剤の点滴のせいか、頭がボーッとしてキツいのに、痛みで眠ることもできず、


寝返りも打てない、ナースコールを押すために手を動かすのもやっとのことです。


全身が痛すぎて


元の身体に戻る日がくるのだろうか、


以前と同じように仕事に戻れるのかという気持ちだったそうです。 


話すことさえツラそうで、

携帯を見ることもできません。



手術前には、翌日から歩いてトイレへ行きましょうという説明でしたが、とてもそんなことはできません。



時間が経つのが遅く、1日がとても長く感じると言っていました。





こんなに大変な手術だったなんて。

考えが甘かった。




こんなことまでするべきじゃ、なかったかも。

手術が終わってしまった今、母には言えませんが、



母に申し訳ない気持ちでした。